1.図書館建設(タイ王国メホソン県バンマパー郡タムロット村)
タイ王国で最も貧しい北部のメホソン県におきまして、タイ王室財団、ならびに日本青年会議所と協力してプロジェクトを行いました。2002年4月に、王室財団は非常に貧しい小中高生たちのために全寮制の学校を建設し、本会は図書館建設に向けてコーディネートを行い、図書館の完成をみることができました。この図書館建設は、麻薬の密売や栽培をして生計を立てている大人たちが多い環境から、子どもたちを隔離し、たくさんの本を読んでもらい、世界に目を向け、実社会に出て活躍できるように、しっかりとした教育の場を与えるためのプロジェクトです。
2.小学校建設(ラオス人民民主共和国チャンパサック県ドンナムロイ村、トラコム郡ナーペン村)
メコン川の中洲にある村で、小学校を建設しました。数年前に、崩壊寸前の学校の建て直しをしようとOBとOGたちが声をかけあって、作り始めましたが、柱と屋根しかできませんでした。5つの教室には壁の仕切りがないため授業がやりにくい状況でした。そこで本会は、10月に壁、廊下などを作り、完成しました。また、ナーペン村では、子供たちの人数が増え、教室が足りなくなり、授業を受けることができなかった子供たちのために、1教室を建て増ししました。
3.牛銀行開設(ラオス人民民主共和国・ドンナムロイ村、ナーペン村)
本会は、ラオスで小学校を作ると、必ず、牛銀行を開設します。本会が行う牛銀行というのは、村で田畑のない最も貧しい人たちにメス牛を授与し、その村人に牛の世話をしていただきます。そして、生まれてきた牛を売ったときにもらったお金の半分を、村に渡し、学校が壊れたときなどに使ってもらいます。また、残りの半分はその村人のものになります。こういうやり方を「牛銀行」と言います。小学校の校舎を管理するためと貧しい村人ががんばって生活できるための方法と考えています。
4.橋建設(ラオス人民民主共和国ビエンカム郡ポーシー村)
村の3分の2の土地が、数年使われていないところがありました。橋がなかったからです。数年前に橋を作ったのですが、大雨で流されました。村人たちは、この3分の2の土地があればどれだけお米や野菜が作れるかと思い悩んでいました。そこで、日本人14名がこの村を訪ね、いっしょに橋を作ることにしました。5月末に完成します。
5.貯水ダム(タイ王国チェンマイ県ムアンガ村)
タイ北部にあるチャンマイ県の山ろくの村に、貯水ダムを建設しました。この山の中腹に住む少数民族の人たちが、野菜を作るのに農薬を使っているため、同じ水源の水を使う山ろくの村人たちは、食べたものをもどしたり、体に湿疹(しっしん)ができたり、体の調子がおかしくなりました。そこで緊急の方法として、新しい水源を見つけて、貯水ダムを作り、各家庭に送水することにしました。長期的には、農薬を使わない農法の指導を勧める予定です。
6.ワークキャンプ
1)ラオス人民民主共和国チャンパサック県ドンナムロイ村
期 間:10月13日―17日
参加人数:計7名(内、本会スタッフ3名)
2)ラオス人民民主共和国ビエンカム郡マイポーシー村
期 間:11月14日―18日
参加人数:計14名(内、本会スタッフ3名)